最近は経済的な不安や、ひとり暮らしの増加などによって高齢者のうつが増えているのだそうです。
うつ病は早期の発見で改善するそうですが、高齢者の場合は認知症と似た症状があり、間違われることがあるとのこと。次のような判別法もあるようですから、ご参考ください。
うつ病と認知症の違いの見分け方
鑑別ポイント | 高齢者のうつ病 | 認知症 |
年齢 | 75歳未満に多い | 75歳以上に多い |
大事な物の場所 | 覚えている | 忘れる |
大事な物が盗まれたという | なし | あり |
同じことを何度もたずねる | なし | あり |
物忘れの自覚 | 訴える | 乏しい |
カギのかけ忘れ、鍋焦がし | なし | あり |
冷蔵庫の中 | 少なくなる傾向 | 増えていく傾向 |
自殺願望・企画 | あり | なし |
不眠の訴え | あり | なし |
いらいらを訴える | あり | なし |
倦怠感を訴える | あり | なし |
肩こり、ふらつき、耳鳴り | あり | なし |
食欲不振・体重減少 | あり | 少ない |
中村祐・香川大学教授作成
認知症の場合は、自分がボケたこともわからないようですが、うつの場合はボケたことで悲観的になり、自殺されるケースも多いそうです。
高齢者をお持ちのご家族は、日頃のちょっとした仕草にも注意を払いたいですね。
参考資料:西日本新聞 2009/12/10