妊娠糖尿病は気がつきにくい

4月も中旬となり、暖かな小春日和が続いています。

ウォーキングには最高の季節ですね。近くの公園や、河川敷などに出かけてみてはいかがでしょうか。

適度な運動は、健康維持に必要。特に糖尿病には、運動療法がよいといわれます。

ところで、妊婦さん特有の妊娠糖尿病をごぞんじでしょうか?

妊娠糖尿病とは、妊娠することで胎盤ができ、胎盤からインスリンの働きを抑えるホルモンが分泌されることが原因でかかりやすくなる病気です。

健康な方は、自分でインスリンの出す量を増やすことができるため、高血糖になる心配はありません。

しかし、もともとインスリンの分泌量が少ない人や、その能力が弱い場合は、膵臓の働きが追いつかず、インスリン不足となり高血糖の状態になります。

妊娠糖尿病になると、インスリンの胎児を成長させる作用の影響で、4,000kg以上の巨大児が生まれやすくなるといわれます。そのため難産になることが多く、赤ちゃんが低血糖を起こすこともあります。

この糖尿病は、出産によって解消されますが、経験した方は将来糖尿病になるリスクが非経験者に比べ数倍にもなるといわれますから、出産後も食生活や運動を心がけましょう。

ちなみに、発症しやすいのは次のような方です。

血縁関係がある家族に糖尿病の人がいる

肥満状態である

大きい赤ちゃんを産んだ経験がある

年齢が35歳以上

習慣性の流産、死産などの経験がある

妊娠高血圧症候群の方

妊娠糖尿病にならないように、次にようなことに注意してください。

過度の体重増加
(食べ過ぎると、肥満によってインスリンの働きが低下する)

食事の好みの変化
(高エネルギーの料理や果物、清涼飲料水、菓子などの取りすぎに注意する)

食事の時間を不規則にしない
(血糖値が乱れやすくなるため)

治療法は、食事療法や運動療法の他、薬物療法も行われますが、赤ちゃんへの影響は心配ないようです。
妊娠糖尿病は、放置しないで早めに医師に相談することが大切です。

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