尿で体の毒素を出しましょう!

来週から6月。日中は汗ばむ陽気も増えてきます。
体の新陳代謝のためにも、水分補給は大切です。

今回は腎臓で作られる尿についてのお話を。

■尿に含まれている成分
尿にふくまれる成分の約90%は水分で、残りが固形成分。
アンモニア以外の成分は、尿素、塩分、クレアチニン、尿酸、カリウム、マグネシムなど。
また、尿の色は、腎臓にとどまっている時間が長いと濃くなり、短いと薄くなります。

■ぼうこう炎とは
腎臓で作られた尿は、ぼうこうにたまります。ぼうこうの許容量は、約500ミリリットルといわれていますが、250~300ミリリットルほどたまると、神経が刺激され、尿意を感じるようになります。
急性ぼうこう炎は、細菌感染によっておこるもので、尿意のがまんのしすぎや、過労が原因となることも。症状は、残尿感、頻尿、排尿痛、尿のにごり、血尿など。この場合、安静にし水分を大量にとって尿を増やし、ぼうこう内の細菌を洗い流すことで、1~2週間で症状が軽くなることもあります。

■尿の状態で病気がわかる?
◎尿が多い場合
1日の尿の量は、1.5リットルくらいだといわれています。3リットルを超える多尿の場合は、「糖尿病」や尿がつくられるのを抑えるホルモンが不足して起こる「尿崩症」、または「慢性腎不全」などの病気が考えられます。
◎尿が少ない場合
1日の量が500ミリリットル以下の場合は、「急性腎炎」「急性腎不全」「ネフローゼ症候群」また、慢性腎不全が進行すると、多尿から尿が少ない状態になるといわれています。

このように、尿は体の老廃物を出したり、病気を教えてくれたりと、大切な役割をしているので、次のようなことを心がけてください。

◎水を飲む
解毒の基本は水を飲むこと。水を飲むことで、体の代謝がスムーズになり、細胞が活性されていきます。
特に、尿から有害物質を出すためには、尿の濃度をうすく保つことが必要で、水分が不足して尿の濃度が高くなると、有害物質が溶けずに体の中に残ってしまいます。飲む量の目安は1日に1リットルから2リットルで、こまめに分けて飲むのがよいようです。
ただし、病気で水分制限がある場合は必ず医師に相談を。

◎食生活に気をつける
野菜や果物、海藻類などの食物繊維は尿や便を出しやすくするので、たっぷり取るようにし、体に毒素をためないように、日ごろから解毒を心がけましょう。

これから夏になると、脱水症状は、くもりの日でも起こりやすくなります。
日中はこまめな水分補給をお忘れなく

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