来週から4月。春らしい陽気になり、桜の開花もどんどん北上しているようです。
今週末はお天気にも恵まれそうなので、各地の花見の名所はにぎわいそうですね。おいしい料理とお酒に舌鼓を打つ方も多いのではないでようか?
さて、先日の堀ちえみさんの舌がんの報道は、まだ記憶に新しいと思います。
口は、食事や会話、呼吸など、生活に重要な役割をになっています。
口内炎などのありふれた病気だと思っていても、2週間以上長引くようなら注意が必要。大事に至らないためにも定期的にチェックすることが大切です。
■ 口内炎とは…
口内炎とは、口の中や周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。多くは頬の内側、舌、歯ぐきなどにでき、小さな白い円形のものから赤く腫れて潰瘍を引き起こすものもあります。
食べ物や飲み物がしみる、歯磨きのとき歯ブラシが当たると痛む、会話がしにくくなるなどの症状が現れますが、多くの場合は2週間くらいで治ります。
● 口内炎の主な原因
・入れ歯や矯正装置などによる傷
・ストレスや栄養の偏り
・ウイルスの感染によるもの
・カビの一種のカンジタ菌による炎症
・歯の詰め物、入れ歯の金属などのアレルギー反応による炎症
・口の中の衛生不良
● 口内炎予防のポイント
・ビタミンB群の摂取を心がける
・ストレスと睡眠不足を解消する
・口の中の乾燥を防ぐ
・歯磨きなどで口の中を清潔に保つ
■ 注意が必要な口の中の病気
●白板症(はくばんしょう)
口の中の粘膜が繰り返し摩擦を受けることで、白色の板状に角化する病状です。
食べ物がしみる、歯ブラシが当たると痛いなどの症状があるため、口内炎と間違えることがあります。
口内炎は約2週間で治癒しますが、白板症の場合は範囲が広がり、白い部分が厚く盛り上がって、びらん(粘膜の浅い欠損)や潰瘍、しこりがみられるようになります。びらん、潰瘍、しこりを伴う場合、初期の口腔がんの可能性があるため、組織を取って検査をする必要があります。
●紅板症(こうばんしょう)
口の中の粘膜が薄くなり、舌や歯ぐきなどの口腔粘膜の一部が鮮紅色になる病状。あきらかに周囲と色が違うのがわかります。
食べ物や飲み物、歯ブラシが当たると刺激があり、50%ががん化する、もしくはすでにがんになっている可能性が高い疾患です。
■ こんな症状に注意しましょう
◎口内炎が2週間以上治らない
◎舌の横、舌の裏側、頬粘膜などに白い部分または赤い部分がある
◎口の中にしこりや腫れがある
◎口の中に出血しやすい所がある
◎口の中の痛みが続いている
◎食べ物がかみにくい
◎頬や舌が動かしにくい
以上のような症状がみられたら、早めに診察を受けましょう。