梅雨時は食中毒にご注意を

食中毒菌

九州南部が梅雨入りしたとのこと。これから前線の北上にともない、全国的に不安定な天気が続きそうですね…

さて、梅雨時期といえば、カビや食中毒の被害。
食中毒は年間を通して発生していますが、湿度が高いこの季節は、特に発生しやすい時期になります。事前に食中毒の予防法などを確認しておきましょう。

■ 食中毒の原因は…

食中毒をひき起こす主な原因は「細菌」と「ウイルス」
特に6月~8月に多く発生するのは細菌が原因で起こる細菌性食中毒。食中毒を起こす細菌の多くは、室温約20℃で活発に増殖し始め、体温の温度で増殖のスピードが最も速くなります。

食中毒の予防は調理器具の点検も

■細菌
温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起こします。

■ウイルス
自ら増殖しませんが、食べ物を通じて体内に入ると、腸管内で増殖し、食中毒をひき起こします。

■ 代表的な食中毒菌

■腸管出血性大腸菌
(O157、O111など)
加熱不足の肉や生野菜などが原因。食後12~60時間で、猛烈な腹痛、下痢、下血、おう吐、吐き気などの症状が現れます。

■カンピロバクター
加熱不足の鶏肉、牛レバー、飲料水などが原因。食後2~7日で、下痢、発熱、おう吐、腹痛、筋肉痛などの症状が現れます。

■サルモネラ菌
加熱不足の卵や肉、魚などが原因。食後6~48時間で腹痛、下痢、おう吐、発熱の症状が現れます。

■ウェルシュ菌
カレーやシチュー、煮物など大量につくって加熱を繰り返す食品が原因。
食後8~20時間で腹痛、下痢などの症状が現れます。

■ブドウ球菌
おにぎり、弁当類、菓子類などが原因。一度毒素ができてしまうと加熱しても食中毒を防ぐことはできず、食後1~6時間で、おう吐、腹痛などの症状が現れます。

腹痛

■ 食中毒を予防する成分

伝統的な食べ物には、安全性を考えた食べ合わせが経験的に伝えられています。食品の中に含まれている成分を利用しましょう。

■アリシン
にんにくやタマネギなどに含まる刺激臭のもとになる成分。

■酢酸、クエン酸
梅干に含まれるクエン酸や、酢に含まれる酢酸。

■カテキン、ポリフェノール
お茶のカテキンやココアに含まれるポリフェノールには菌の増殖を防ぐ作用があるといわれています。

また、梅雨の時期は、気圧や気温の変化が激しいために自律神経が乱れやすくなります。
睡眠不足や過労に気をつけ、規則正しい生活を心がけましょう。

※日本成人病予防協会参照

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