「病は気から」、よく言われることわざですね。
免疫学の権威として知られる、安保徹さんのお話によると、心の動きや感情は、ホルモンとのかかわりが深く、ホルモンのバランスがくずれることで、体への悪影響があらわれるとのこと。
怒りっぽい人が、高血圧や高血糖、心臓病などになりやすいという話は聞きますが、反対にいつも感情を抑えている人も、交感神経が緊張することで、同じように興奮系のホルモンの分泌が多くなるため、似たような病気になりやすいそうです。
職場での人間関係で悩むことが多い方や、家庭内で長く我慢を続けている奥様などは、注意が必要です。
また、感情をおさえ興奮や緊張が長く続くと肩こりになりやすく、この症状が原因で60歳を過ぎてから、パーキンソン病を発症する危険もあるとのこと。
ところで、最近「泣いたことはありますか?」
泣いたり笑ったりするというのは、緊張した交換神経を、副交感神経優位の状態にするために行う行為だそうで、これで感情のバランスをとっているのだそうです。
なので、悲しみがあったときに泣くことは、はずかしいことではなく、病気の予防をしているとも考えられます。
他にも、薬に頼らない生き方や、生活習慣で気をつけることなど、健康に関するアドバイスがたくさん載っていますから、興味がある方は読んでみてください。