こころのコラム

人の目を気にしすぎていませんか?

0790732d.jpg5月も中旬になりました。新年度の4月から就職や転勤、または緒事情で転職の方も、そろそろ新しい環境にようやくなれた頃でしょうか?

気が張っているときには日々の生活がアッという間に過ぎていきますが、環境になじんで気持ちによゆうができるといろんなことを考えたりしますよね。
こんな時期によくいわれるのが5月病です。
今までがんばった分、目標がみつからなくなった時やフッと気がゆるんだ時に、精神的に不安定になる症状のようです。

5月病にかかりやすい方は「まじめできちょうめん」な人。
そつなく毎日の仕事や生活をこなしている方です。
きっと、気がつかないうちにストレスや不満がたまっているのが原因のひとつかもしれません。また、なれない環境で「他人の目」を気にして仕事(生活)していることも大きいのではないでしょうか?多かれ少なかれ、ほとんどの方が経験していることだと思いますので、必要以上に深刻になることはありませんが、過剰になると問題です。心だけでなく、身体にも悪影響がでてきます。

他人の目が気になる人は、自分に自身がなく自己評価が低い反面もっと注目されたい、認められたいという欲求がある方らしいです。
自信がないから、無理して他人の基準に自分をあわせようとして、似合わないファッションをしたり、好きでもないことにつきあってしまう・・・そういう生活を長く続けていると、やがて他人の目に振り回されるのは苦痛だと心が悲鳴をあげて、不眠やうつ状態になるのだそうです。

思い当たることがあれば、たまには心を自由にしてあげましょう!
本当に好きだと思えること、心からいいと思うことをやってみる、または探してみましょう。

もともと人間は人のことを認めないところがあります。
「自分より、はるかにすばらしい人だ」とは、なかなか言わないものです。嫉妬や羨望がじゃまをして他人をほめることは少ないのです。なぜなら、まず自分を認めてほしいから。
親切なアドバイスは素直に受け入れることが必要ですが、必要以上に他人の言葉に一喜一憂するのは精神的によくありません。

「自分が思っているほど他人は自分のことを気にしていない(見ていない)」
という言葉をどこかで聞いたことがあります。
そう考えて、心が疲れたな・・・と感じたら、まず趣味などノルマがないもので、本当に自分が好きなことをしてみましょう!
きっと、心も体もちょっぴり元気になると思いますよ。

人を誉めることは自分を誉めること!? 

4月になり、桜の開花ニュースも話題になっていますね。
入学、入社、転勤など新たなスタートで胸をふくらませている方も多いのではないでしょうか?環境が変われば、気持ちのリセットもしやすいですし、今までとは違う自分を発見するチャンスかもしれません。
この機会に次のことを気をつけてみてはいかがでしょう?

それは「人を誉めること」。誉められて悪い気がする人はいないと思います。人間関係が円滑になることももちろんですが、自分自身にもプラスになるそうです。ちょっと難しい話になりますが、ちゃんと理由があるんです。

「私たちの脳は簡単にいうと、古い脳(大脳辺縁系)と新しい脳(大脳新皮質)に分けることができます。この古い脳は呼吸や心拍、消化・呼吸など、無意識のうちに行われるような体の働きをつかさどっています。
これに対して新しい脳はものを考えたり、判断したりする、いわば人間の意思の部分を担当しています。

この二つの脳は別々にそれぞれの役割で働いていますが、新しい脳の働きのひとつである「想像力」というものによって、結びつけられることになるのです。
たとえば梅干を頭の中で想像しただけで、唾液がでてくるのがそうです。
つまり、新しい脳が思い描いたイメージに古い脳は反応するわけです。
もちろん、目の前に梅干があっても反応しますが、ここで重要なことは、古い脳は本当にあったことと、想像したものの区別をすることができないということです。

このように、ふたつの脳は想像力によって結ばれているので、悲しいことや苦しいことを考えていると古い脳はそれに反応し、好ましくない影響を体におよぼすことになります。逆に楽しいことやワクワクすることを考えていると、それに反応して満面の笑顔や元気ハツラツとした表情をつくりだしてくれます。ということは、現実がどうあれ、できるだけ良い想像をしていたほうがいい。」

さらに、古い脳(大脳辺縁系)は誉め言葉を他人に対してか、自分に対してかの判断ができないのだそうです。

「自律神経系の働きは一人称しかないから、他人へ向けた誉め言葉も自分に向けた誉め言葉も区別がつかない。だから、他人をじゃんじゃん誉め上げれば、自分を誉めているのと同じことになります。また、良いところを誉めるのですから、一生懸命に誉める。その真剣さは自分自身にはね返ってきます。誉められると誰もが喜びますが、実際のところ、その効果は誉められた対象よりも誉めたほうに大きいと言われています。」

人は誉められることで、自信がついて積極的になれます。
それが積み重なれば、思いがけない自分の潜在能力が発揮できるかもしれません。できるだけ、気分良く過ごすためにも始めてみてはいかがでしょうか?

性格と病気の関係

昨日からの寒波で、外には小雪が舞っています。こんなに寒いと心まで縮こまってしまいそうですね。そろそろポカポカ陽気の「小春日和」になってもらいたいものです。花粉症の方は大変だと思いますが・・・

さて、今日は「性格と病気の因果関係」を紹介したいと思います。アメリカで、医学部の学生を対象に追跡調査したデータだそうですが、性格によって病気になりやすい人と、なりにくい人がいるという話です。

実験の内容とは、学生の性格によって(A)(B)(C)と3つに分類し、30年後に病気との因果関係を調べる実験です。性格の分類は次のようなものです。

●(Aの学生)
注意深く、こまかいことを分析してから仕事をしたり行動判断をする
グループ

●(Bの学生)
頭がよく、即座に行動し、何事も明確に発言するグループ

●(Cの学生)
非常に頭がよく、何かをするのに時間をかけたりかけなかったりと、
気分が不安定・不規則なグループ

実験の結果、(A)と(B)の病気の発症率は25%前後とあまり違いませんでしたが、(C)は77%もの確率で病気になったそうです!しかもガンとか潰瘍が多かったとのこと。

ちなにみ(A)(B)(C)のグループで一番健康だったのは(B)だったそうです。さらに、心筋梗塞はひとりもいなかったとのこと。

(B)は行動的で積極的な性格の方です。このような性格の人は、病気になる確率がきわめて少ないと言えそうです。自己免疫とも関係しているんでしょうか?
(C)の気分屋タイプは、一般的に感情の起伏が激しく、怒りっぽい人が多いような気がします。そんなところが病気と密接に関連しているかもしれませんね。

しかし、性格を変えるのはなかなか難しい問題です。
ただ、性格の一部は環境、教育、経験で変化するといわれていますから、ストレスにならない程度に、趣味や地域活動などを通じて、積極的な行動や交際を心がけることも必要かもしれません。あせらずにゆっくり始めてみましょう。

やはり「人間万事、塞翁が馬」

数年前に話題になった、ソニーの「アイボ」って覚えていますか?
というより、今でもどんどん進化しているんですね!知らなかったのは私だけ?

この犬型ロボットの開発責任者だったのが土井利忠(ペンネーム天外伺朗)さんです。CDという世界的な技術を共同開発した方でもあります。

天外さんは、多くの人生経験の中から「ある法則」に気づいたそうです。それは、「運命にはなんらかの法則性がありそうだ」ということ。
タイトルの「運命の法則」という題名からすると、人によっては怪しげに感じるかもしれません。しかし、最先端技術で商品を開発してきた方の経験談だと聞くと、へ~、なるほど・・・と考えさせられます。本文の中から少し紹介すると・・・

「俗に、『運命に逆らうと、運命に見離される』ということがある。与えられた運命を従容として受け入れると、やがてツキが回ってくるが、それに逆らってジタバタあばれると泥沼にはまっていくことを指す。
本当は、運命があなたを見離すことは絶対に起きない、と私は考えている。運命は常に味方なのだ。だから、流れからはずれると、それを親切に教えてくれる。『運命の流れと違う方向に泳いでいるぞ』と、わざわざシグナルを発してくれるのだ。そのシグナルは、何とはなしの居心地の悪さや、不快感、さらには人生が何となくギクシャクしてくることで表現される。
一般的にいえば不運な状態だ。しかし、一見『不運』に見えることが、すべて流れからはずれているシグナルとは限らない。ときには、信じられないような『好運』が、とんでもない『不運』の衣をまとってやってくることがある。・・・」

この、とんでもない「不運」の衣をまとった、信じられない「好運」でCDを開発できたとして、その経緯が紹介されています。「人間万事、塞翁が馬」という故事もでてきますが、「人生で最も不幸な出来事と感じたことが、あとから振り返ると、最も好運な出来事だったということがあり得る」
みなさんも思い当たることがあるのでは?

さらに「強運はもっとも真剣に準備をした人のところに訪れる」との体験談話も。
ただ、この準備は、誰かに強制されたものでなく「内側からこみ上げてくる情熱にまかせ自分で発想し、自分でコントロールできる状態で準備して、はじめて好運につながる」らしいのです。
非科学的な話みたいですが、経験に基づいて書かれてありますので説得力があります。興味がある方は読んでみてください。

最近、遊んでいますか?

まだまだ寒い日が続いていますが、あと1週間ほどで3月ですね。
春はもうすぐです。暖かくなると家族そろっての行楽や友人との趣味、スポーツで汗を流す方も多いのではないでしょうか?
休みの時くらいは、おおいに遊んでください。

日本人は勤勉?なので「仕事第一!」という方には遊びというと、なんだか不真面目な印象を受ける方もいらっしゃるかもしれません。
遊び人として認められているのは「遠山の金さん」くらいでしょうか?(笑)
しかし、遊びは人間が生きていくうえで非常に大切なことだそうです。
こんな話が紹介されています。

『アメリカのある報告によると、難病にかかったある男性患者は「もう病院にいても治らない。むしろ窮屈なだけだ」といって自宅に帰り、自宅で昔のコメディー映画を観ることを日課とした。ベッドに寝ころんでそれを見て大きな声で笑って、毎日を楽しく過ごしているうちに、その治らないはずの難病が治ったという。
この例が一般的であるとは、必ずしもいえないであろう。しかし、楽しむ、笑う、遊ぶということが、いかに健康に必要であるかということが、今後ますます科学的に解明されてくるものと考えられる。

私は大まかに、心の病といものと遊びはまったく逆の現象だと考えている。
つまり、よく遊べる人は心も健康であるということだ。
すべてが必ずしもそれにあてはまるわけではないとしても、一般的にいうならば、よく遊べる人はより健康で、より人生をエンジョイし、このエンジョイしていることが、いろいろな心のストレスを防いでくれるのは間違いないことだと思う。

心と身体が喜ぶということは、ストレスに対して強い状態を築いていることだ。
人生をエンジョイできるということは、種々のストレス、さまざまな病気に打ち克つ力を充分に備えていることだといえるだろう。その意味で病気というものを防ぐ点で非常に大きな位置を占めている。
それに遊びは、仕事や勉強についてまわる余計なもの、付録のものでなく、生きるうえに不可欠な、重要なものなのである。』

確かに、健康的に遊んでいる人は生き生きとしています。
私の知人にも海釣りが趣味で、自称名人がいますが、その人いわく
「自分は趣味のために仕事をしている。趣味を極めていくと時間もお金もかかる。そのお金を稼ぐためには、一生懸命に仕事をしないといけない。だから、休みの時以外は仕事に集中してるんだ。」
ここまで徹底している方は、まれだと思いますが・・・

また、当サイトで紹介している医学博士の柿添先生も「人間は楽しむことで自己免疫が働いて病気になっても回復力が増してくる」という話もされていました。よく言われる話ですが、人生は1度限りですからどうせなら楽しい人生をおくりたいですね!

こんな経験はありませんか?

ccbc5b68.jpgシンクロニシティって言葉を聞いたことがありますか?
先日紹介した本田健さんの本によると「偶然と呼ぶには、あまりにもできすぎた偶然」のことだそうです。

たとえば、いつも乗る電車に乗り遅れたら偶然10年ぶりに友人と出会って、パーティーにさそわれたら将来結婚する女性に出会った・・・
また、たまたま入ったレストランで、隣にすわった人との縁でビジネスが思わぬ成功をしたなど・・・

みなさんも、このような『できすぎた偶然』の経験はありませんか?

成功者の人生には、このシンクロニシティがたくさん起こっているんだそうです。ちよっとした偶然を生かすことで、よりよい人生に変っていく。おもしろいことに、シンクロニシティは意識するとベストなタイミングで出会うべき人と出会うようになるのだそうです。ただ、人によってそれを感じない(チャンスにできない)ことだけらしいです。思い起こせば、私にも似たような経験があります。
しかし、ほとんどチャンスにできてないかも(笑)

「シンクロニシティを呼び込むコツは、『本当に好きなことをやって生きる』ことです。頭でいろいろ考えずに、直感に従って行動することです。
好きなことだけをやるというのは、どうも日本人には無責任に感じてしまいます。そんなワガママは許されないと、自己規制してしまいがちです。
でも、『好きなこと』をやっていると、いろいろないいことがあります。
好きなことをやると、人は元気になります。少々のカゼでも、好きなことをやると
いっぺんで治るという人もいるくらいです。いろいろなアイディアが泉のように次から次へと出てくるし、魅力的な人になれます。」

もしかしたら、シンクロニシティは単なる偶然ではなく必然かもしれませんね。
ちょっとした気づきを大切にして「すてきな偶然」で人生を楽しみたいですね!