こころのコラム

お墓参りは行ってますか?

ひまわりいよいよ来週はお盆ですね。早い方は今週末からお休みでしょうか?最近は核家族化がすすんで『お盆には里帰り』とい方も減ってきたかもしれませんね。『海外でゆっくり』という家族も増えてきましたから・・
私は毎年、日帰りですが実家に帰って墓参りに行ってます。実は、4、5年前にこんなことがあったんです。

ある、田舎の居酒屋で知人と飲んでいた時のこと・・・
知人の話では、この居酒屋に霊感の強い青年がよく飲みに来るとのこと。しかもかなり当たる!と。好奇心旺盛な私は、「ぜひ見てもらいたい!」と店主に頼みわざわざ都合をつけてもらいました(^^ゞ

いよいよ当日、その青年に会ってみると・・・20代の後半の、ごく普通の青年でした。すごいパワーを持っている青年を想像してたんで、多少期待はずれでした。でも、この青年よく当たりました!私の性格もズバリと。

青年に、こうたずねられました。「墓参りには行ってますか?」
若い青年から、墓参りという言葉がでたので驚きました。
私は長男で、実家(父方)には盆暮れかかさず里帰りしてたんですが、よく考えると母方にはもう何十年と行ってなかったんです。
続けて青年は「せめて盆、暮れには墓参りに行ってください。先祖を粗末にする人に良いことは起きませんよ」「よく肩がこるとか、痛いという人がいるでしょう?
右肩の痛み(左だったかも・・・)って、霊的な原因で起こることが多いんですよ」
肩は特別痛くはなかったんですが、さっそく次の休日に母方の墓参りに行きました。(笑)

前回紹介した美輪さんの本にもこんなことが書いてあります。
墓参りはなるべくやったほうがいいでしょうね。『盆、暮れ、お彼岸』というふうに、一年に二回か三回ぐらいはしたほうがいい。これは以外と効果があるんです。役者さんで、私の芝居によく出ている人だけど、痛みで腕が上がらなくなっちゃったんです。私が、『あなた墓参りしてないね』といったら、してないというんです。」
美輪さんは、その役者さんに墓参りをすすめて、半信半疑その役者さんは墓参りに行ってみたそうです。一回目に腕が軽くなる感じがして、翌日に二回目の墓参りをすると、まったく腕の痛みがなくなったとのこと。

信じる信じないは別ですが、墓参りは悪いことではないし、高価な霊感商法でもありませんから金銭的に負担になるものでもありません。体調がすぐれない方は、お盆に墓参りに行くと気持ちも体も軽くなるかもしれませんよ。

開き直りも必要!?

『開き直り』と聞くと、何か投げやりな意味の言葉のようであまり良いイメージはありませんね・・・最近では小泉さんの開き直り発言も話題になりましたし(笑)
しかし、ある種の『開き直り』は生きていくうえで、必要ですと美輪さんは言っています。

「人間が老けこまないようにするコツは、こだわらないということです。このこだわらないという言葉を、つねにどんな場合でも忘れないようにしていく修練をしてください。つまり習慣づけるようにすることです。

すべてこだわらない。国籍、性別、年齢、職業、物欲、過去未来、感情。これらの他、もっといろいろあるでしょうが、人間が不安になったり、ゆううつな気分になっていったりするときには、必ずどれか何かにこだわり続けているときです。未来のとりこし苦労とか、暗く悲しい過去をいまだにひきずっているとか、誰かに何かに執念深く怒っている、恨んでいるとかがあるものです。そういうときは忘れ上手になることです。なかなか難しいことですが、さっぱりと忘れる、考えない努力を繰り返すことです。

心の中でゆううつや不安感の正体を見きわめたらそれを、きっぱり追いだしてしまうのです。開き直りの一種なのかもしれませんが、とても心が楽になるためのひとつの鍵の言葉です。私がいままでの人生の中で困ったこと、苦しいこと、不安なことなどが何か起きた際に、いつも心を動揺させないよう、平静を保つようにするとき、つまり気持ちを楽にさせる場合に、まず最初に口にするおまじないの言葉は『えい、命まで持っていかれやしないんだから』という開き直りの言葉です。」
 
何か吹っ切れたときに、プラスの力や考え方がわいてくるのかもしれませんね。

無意識の力

約20年ほど前に読んだエッセイで、今でも印象に残っているものがあります。3、4ページほどの短い部分ですけど不思議とそれは記憶に残っています・・・

作家、遠藤周作さんのエッセイ。遠藤さんといえば小説家以外にもプロデューサーやボランティア、CMなど生前は色々な活動をされた方ですから、ご存知でしょう。ちなみに遠藤さんの小説はあまり読んでません(^^ゞ
ずいぶん前の本なので、もう絶版かな~と思って検索したら昨年、新装版が発売されてました!このエッセイの中から引用すると

「ぼくの初期の作品に『海と毒薬』という小説があるけど、この小説を書いているとき、ある不気味なイメージを象徴する物を出したかった。
不気味な雰囲気を漂わすものがないかと考えたわけです。一生懸命に考えた。が、意識的にいくら考えても出てこない。そのことで毎日毎日苦しんだのち、たまたま電車に乗ることがあった。もう考えあぐねて茫然として、まったく小説のことも考えられないような状態になっていた・・・」

ところが、極限状態になっていた遠藤さんに突然「フッ」とあるイメージが浮かんできたというのです。そのイメージのおかげでこの小説が成功したんだそうです。
「このイメージは、ぼくの無意識の所産であって、意識の世界でいくら考えても出てこなかった。そういうふうに無意識の中には思いがけず自分の能力をひきだしてくれるものがある。」
ご本人以外の例も、いくつか紹介されています。確かに遠藤さんに限らず、道を極めたような方は似たような話をされますね。なにかの拍子に自分の実力以上の力が発揮される時があると。人間には究明されていない、いろんな能力があるのでしょうね。
そして遠藤さんはこう結んでいます。

「では、無意識の世界をつかまえるにはどうしたらいいか?
まず、第一に自分の能力ギリギリいっぱいまで努力しなければいけないということは確かです。大半の人は途中で自分の能力に絶望するでしょう。が、絶望したらすべては水の泡。絶望せずにトコトン悩み抜けば、必ず無意識の力はあなたに働きかけるはずです。自分の中に潜む能力を引き出したかったら、決して自分に絶望してはいけません。」

その不安の原因は・・・・

36年前の昭和43年に92歳で他界され、現在でもたくさんの書籍を通して、多くの方に影響を与えている中村天風氏。古くは原敬首相、東郷平八郎元帥また松下幸之助、稲盛和夫、長嶋茂雄、宇野千代に影響を与えた話は有名ですね。

「人生はこころひとつの置きどころ」として心の有り方の大切さや「言葉の大切さ」などを説いた方です。その話は奥が深いけれども、わかりやすいというところが多くの方の共感を集めたのだと思います。その中村天風氏の講演の中に、こんな話があります。

「取り越し苦労は断然やめなさい!そんな人は自分の運命の墓穴を自分で掘っているような人です」なぜか?
「事のいかんを問わず、ほんとうに心配することを心配した場合でも、心配しなくていいことを心配した場合でも結果は一緒なんです。」また「取り越し苦労をすればするほど、心の消極的反映が即座に運命や健康に悪くあらわれてくる結果になる」からとのこと。

言われてみれば、まさしくその通りですよね。まだ起こってもない出来事をあれこれと考えて、不安で夜も寝られなくなる・・・その不安は自分の心の中で勝手に作っているんじゃありませんか?そんな生活を続けていけば病気になってもおかしくありません。あーだこーだと考えても結果が一緒なら悩むだけ無駄。天風氏は努力しなさいと言っています。常に積極的に生きなさいと。

でも、凡人の私としては理屈ではわかっていても、これがなかなか難しい・・・
しかし、得てして実際に行動を起こしたら結果はそれほど悪くはなかった、という経験はないですか?頭だけで考えると、ついマイナス思考になってしまいます。

天風氏は「気」の大切さについても述べています。
電気という「気」は動いているから大きなエネルギーがでます。バケツに溜まった水は濁って、そのうち腐っていきます。人間の「運気」もじっとしているだけでは、よどんでくるんでしょうか?
まずは、動いてみることが必要ですね!動くことで何かが変わるような気がします。たとえ「気休め」でも、じっとしているより心が楽になるのは間違いありませんから。

水にも「心」がある!?

ご存知の方も多いと思いますが、水の研究者で江本勝さんという方がいらっしゃいます。江本さんは1994年9月に苦労の末、世界で初めて水の結晶の撮影に成功しました。研究の結果、興味深い発見をされました。

水が入ったビンに、いろいろな言葉を書いたラベルを貼って、凍らせた後に結晶を見ると、同じ水でも文字(言葉)の内容によって結晶が変わってくることがわかったのです。
たとえば「幸せ」「好き」「感謝」「平和」など積極的(プラス)な言葉のときは美しい結晶が、また「不幸」「嫌い」「無力」「悪魔」など消極的(マイナス)な言葉のときには結晶が無残にくずれてしまうそうです。

この現象は、日本語以外の世界各国の言葉、たとえば英語の「Tank You」などで実験しても同じ反応だということなのです。江本さんによると、水は文字(言葉)に含まれる本質を情報として、的確に取り入れているのだと考えられるとのこと。

「人間も同じように取り入れる情報によって良くも悪くもなると確信しています」と言われてます。なぜなら人間は生まれたときは80%、成人になっても70%が水。つまり「人間の本質は水」だからです。ということは、水でできている私たちの体に重要なことは、良い情報やポジティブ思考などを与えること。それによって健康な体になっていく可能性があると考えられます。
感情(心)の持ち方で、体調も回復するかもしれませんよ。

言葉による治療の重要性

医学博士の柿添先生のお話を紹介します。

「私が治療にあたり重きを置いていることがあります。それが『言葉による治療』です。診断や手術、投薬だけが医者の役割ではありません。患者さんとの対話によって、患者さんにかかるストレスを軽減しガンと闘おうとする意志力を高めることができれば、免疫力を向上させる大きな要因になります。これは『精神免疫学』という学問にもなっているくらいですが、つまりは心のもちようだということです。

プラス思考は、脳内でベータエンドルフィンというホルモンの分泌を促進し、免疫機構を活性化させます。逆に、マイナス思考によってアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されると、活性酸素が発生して免疫力を下げる原因になります。ですから、患者さんには何かとプラス思考で病気と向き合ってもらうように、『言葉による治療』『心のケア』を私の医療行為の基本としているのです。」

なるほど・・・病院の先生に言われると説得力がありますね