健康プチコラム

高齢者のうつ病が増えています

最近は経済的な不安や、ひとり暮らしの増加などによって高齢者のうつが増えているのだそうです。

うつ病は早期の発見で改善するそうですが、高齢者の場合は認知症と似た症状があり、間違われることがあるとのこと。次のような判別法もあるようですから、ご参考ください。

うつ病と認知症の違いの見分け方

鑑別ポイント 高齢者のうつ病 認知症
年齢 75歳未満に多い 75歳以上に多い
大事な物の場所 覚えている 忘れる
大事な物が盗まれたという なし あり
同じことを何度もたずねる なし あり
物忘れの自覚 訴える 乏しい
カギのかけ忘れ、鍋焦がし なし あり
冷蔵庫の中 少なくなる傾向 増えていく傾向
自殺願望・企画 あり なし
不眠の訴え あり なし
いらいらを訴える あり なし
倦怠感を訴える あり なし
肩こり、ふらつき、耳鳴り あり なし
食欲不振・体重減少 あり 少ない

中村祐・香川大学教授作成

認知症の場合は、自分がボケたこともわからないようですが、うつの場合はボケたことで悲観的になり、自殺されるケースも多いそうです。

高齢者をお持ちのご家族は、日頃のちょっとした仕草にも注意を払いたいですね。

参考資料:西日本新聞 2009/12/10

食のポータルサイトができました!

鍋物がおいしい季節になりましたね。

先日ラジオで「あなたの好きな鍋は?」というアンケートをしていました。

福岡という土地がらかもしれませんが、女性の方にももつ鍋は人気が高いんですね~
そういえば、自宅の近くのもつ鍋屋さんも連日満員です。
しかし、お客さんが増えてから味が落ちたという声も耳にしますが…

ところで、このたび健康管理士一般指導員が所属する、日本成人病予防協会運営の新サイトができました。

家庭や仕事で忙しい世代の女性たちに向けた食に関するポータルサイトです。

食を知って、食の力を味方につけて、さらに大人の女力をアップさせてみませんか?
エコレシピも紹介しています!

食のポータルサイト「食 Do!」

食事は健康の基本。ぜひ情報をお役立てください。

新たな国民病CKDとは?

「CKD」とは慢性腎臓病のことを指す言葉です。

今まで慢性糸球体腎炎や、糖尿病性腎症など、個別の病名で呼んでいた慢性の腎臓病を、まとめてCKDと呼ぶようになりました。

「腎臓の機能が正常の60%未満に低下していること、または、尿異常、特にタンパク尿が出ている状態が3ヶ月以上続く状態」と定義されています。

現在、日本には約1,330万人ものCKD患者がいるといわれ、これは成人の約8人に1人にあたる数字です。

また、透析療法を受けている方は増加傾向で、2010年には、30万人を超すとの予想から、慢性腎臓病が新たな国民病といわれるゆえんです。

困ったことに、CKDは自覚症状がなく進行し、放置したままにしておくと、末期の腎不全となって、透析療法や腎臓移植を受けなければならない状態になるので、注意が必要です。

しかもCKDになった人は、2~3倍も脳卒中や心筋梗塞などの心血管疾患が起こりやすくなることも分かっているそうです。

CKDを早期に発見する方法は「クレアチニン」の値を調べること。

クレアチニンとは、血液中の老廃物の一種で、通常は腎臓でろ過され、ほとんどが尿として排泄されますが、腎機能が低下している状態では、血液中に蓄積されてしまうため、そこから腎臓の働き具合をチェックすることができるのです。

血液中のクレアチニンを「血清クレアチニン」といいますが、健康診断をしたときにこの数値が上がっていないかを確認するようにしましょう。

予防のためには、血圧と尿検査が重要ですから、定期的に尿検査をされることをおすすめします。

■ こんな尿には注意しましょう

【赤っぽい、または茶色】
血液がまじっているため、急性・慢性腎炎または腎臓ガン、腎臓結石の疑いが。
尿も泡も濃い黄色肝臓や胆道の病気も考えられます。

【白く濁っている】
濁りの原因は、細菌や白血球の残骸。腎盂腎炎や、ぼうこう炎の場合があります。

【ツンとするにおいがある】
ぼうこう炎などで、細菌が繁殖すると、ツンとした刺激臭がすることがあり、
尿路感染症の疑いがあります。

【甘酸っぱいにおいがする】
糖尿病の疑いが。体内で糖の代謝異常があると、肝臓で脂質を多く利用するため、
ケトンという代謝物質が尿の中に出て、甘酸っぱいにおいがします。

【沈殿物がある】
腎臓結石、尿路結石があると、結石のかけらが混じることが。腎盂腎炎や
ぼうこう炎などの感染症でも沈殿物がまじることがあります。

【泡が立っている】
タンパク尿が疑われ、腎臓病の場合があります。

※予防医学学術刊行物「ほすぴ」参照

男性の方へ!乳がん検診してますか?

10月は「乳がん撲滅月間」でした。

いろんなところで、イベントが開かれていましたが、検査には行かれましたか?

ほとんどの男性は、関心が薄かったかもしれませんね。

そういう私も検査したことないんですが…

しかし、確率が低いとはいえ、男性も乳がんになる可能性はあるんです。

女性にくらべれば、わずか1%ほどだそうですが、アメリカでは年間約400人の男性が乳がんで亡くなっているそうです。年齢的には、50~60歳代に多いとのこと。

そういえば、ロックバンド「キッス」の元ドラマーのピーター・クリスさんも、61歳のときに乳がんになられたようですね…

検査を受けるのは、勇気がいりますが、命にかかわることなので、それらしい「しこり」ができていたら、早めに検査をしましょう。

ちなみに男性の場合は、胸全体ではなく、乳輪にできることが特徴だそうですから、お風呂に入ったときにでも、こっそりチェックしてみてください。

体温は正しく測っていますか?

インフルエンザの猛威が心配されています…

インフルエンザの特徴は「高熱が出る」こと。

早目に対処をするためにも、自分の基礎体温は知っておきたいですね。

ところで、体温はどこで測っていますか?

ワキの下が一般的だと思いますが、気をつけることは、ワキの下の汗をよくふいておくこと。また、体温計は45度くらいの角度で差し込み、うではしっかりからだに密着させることも正確な体温を測るためのポイントです。

体温計を口にくわえて「舌の下で測る」方法もあるようですが、この方法で気をつけることは、ワキの下ではかった場合よりも1度ほど高く表示されるということです。

赤ちゃんは、「肛門で測る」ということもありますが、この場合は2度も高くなるとのこと。

このように測る場所によって、少しずつ体温は異なるので、測るところは決めておきましょう。

「たった1度や2度…」と軽く考えがちですが、この差はからだにとって非常に重要なことなのです。

ちなみに、ガン細胞が増殖しやすい体温は35度、免疫システムが一番よい状態で働くのは36.5度といわれています。

基礎体温が低めの方は、健康やダイエットのためにも基礎代謝を上げるように、日頃からからだを動かす習慣をつけましょう。

献血でプチ健康診断してみませんか?

「食欲の秋」、ほんとに食べ物がおいしい季節になりましたね。

とはいえ、食べ過ぎは肥満や痛風、糖尿の原因に…

からだの調子は気になりますが、健康診断は予約がめんどうで頻繁にできないし、お金もかかりますね。

「簡単に健康状態がわかれば」と、思ったことはありませんか?

献血なら、20分ほどの採血でからだの状態を知ることができるんです。
しかもダタで。

献血後約2週間くらいで、赤十字センターから検査結果のハガキが届きます。

「生化学検査」の項目には、肝臓の状態を知ることができるγ-GTP、GPTや、動脈硬化の原因であるコレステロールの数値、糖尿病の検査も。

また、400mlと成分献血者には、赤血球や白血球など8項目の「血球計数検査」も見ることができます。

希望者には、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HTLV-1などの検査報告もしてくれるそうです。

検査の内容は項目ごとに説明されてますから、どのような異常なのか判断もできますし、過去4回分の履歴が載っているので、体調の変化を比べることができるすぐれものです。

ちなみに、私の検査表はこちら。

20091009image

印字がうすいので、見にくいかもしれませんが、2年前のγ-GTPの数値が85。
標準値が10~65なので高めでした。原因はたぶん飲みすぎかも…

これを機にウォーキングを始めたところ、それ以降の数値は50~64と、安定してます。晩酌の量はそれほど減ってないので、ウォーキング効果。

歩くことはからだにいいと、数値でも実感することができました。

体質や海外の滞在歴などによっては、献血ができないケースもありますが、プチ健康診断として利用してみてはいかがでしょうか?