健康プチコラム

足は第2の心臓、歩いていますか?

過ごしやすい日が続き、自宅近くの河川敷には運動をする姿が多く見られるようになりました。

運動といえば、有酸素運動と無酸素運動がありますが、ジョギング、ウォーキング、サイクリング、水泳などの有酸素運動は、からだに負担が少なく、気軽にできるところがいいですね。

有酸素運動は、からだの中に取り入れた酸素によって、糖質や脂肪を燃やし、エネルギーとして消費させることにより、メタボリック対策やダイエットにもおすすめされています。

なかでも簡単で効果的なのは、ウォーキングです。

足は第2の心臓とも言われ、血液の循環をよくする働きをしています。
太ももやふくらはぎの筋肉は、ポンプの役割をして心臓から遠い足の血液を運んでいるのです。

歩くことで血液の流れがよくなると、血管の内側の細胞が血流で刺激され、血管を広げるホルモンが分泌されることにより、その結果、血液の流れがよくなるため血圧も下がるといわれています。

血液は、酸素や栄養素などを体に運んでくれる大切なものです。また、体を守ってくれる免疫細胞も血液によって運ばれています。

ダイエットが目的で、ウォーキングをしている方も多いと思いますが、歩くことは健康維持のためにも大切なようです。わたしも、ウォーキングを始めて8ヶ月過ぎましたが、確かに体調はいいですよ。
ウォークマンで、お気に入りの曲を聞きながら歩いていると、30、40分はアッという間です。

ちなみにダイエットに効果的な運動は、20分以上必要とのこと。
なぜかというと、運動を始めると最初に糖質がエネルギー源として使われ、問題の中性脂肪が燃え出すまでに、約20分以上かかるからだそうです。

また、一番効率がよいのは「夕食前」です。

夕方になると、すでに糖質が消費されていますから、中性脂肪が燃え出すまでの時間が短縮されるためです。ウォーキングは、少し汗をかく程度の早歩きがポイントです。

時間的に無理な方は、ふだんの生活で階段を上り下りしたり、なるべく歩くように心がけてはいかがでしょうか。

ハチに刺されたことはありますか?

新緑が目立ちはじめ、さわやかな季節になりましたね。
週末は、山や海へお出かけの方も多いのではないでしょうか。

なかには「虫が苦手なので、山はちょっと…」という方もいらっしゃるのでは?

蚊に刺されたり、ノミにかまれたときに赤くなりますが、あれはアレルギーの一種なのだそうです。蚊やノミていどなら、気にすることはありませんが、注意するのはハチです。

毎年、夏になるとスズメバチの被害が話題になりますね。集団で襲ってこられたら、たまったものではありません。

ハチの毒にはアレルギーがあるので、1匹のハチからでも過去に刺された経験があると、人によっては2度目には意識を失ったり、呼吸困難などのショック症状を起こし、危険な状態になることがあるそうです。

ちなみに、ハチに刺されたときに、残っているハリを手でつまんで取ると、ハリについている毒の袋を押し出すことになり、さらに毒液がからだに入ることもあります。なので、ハチに刺されたら、あわてずに爪ではじき飛ばすようにして取りましょう。

刺されたら、抗ヒスタミン軟膏をぬるのが効果的ですが、なければとりあえず水で冷やすことが肝心です。

また「昆虫アレルギー」は、原因となるものが虫のからだ自体なので、その死骸や羽の一部分でも症状が起こることがあります。

山に出かけるときは、もしものためにも虫よけスプレーや薬を忘れないようにしましょう!

ビタミンのとりすぎに注意しましょう

最近はマルチビタミンのように、たくさんの栄養素が簡単にとれるサプリメントも多くなりましたね。

ビタミンが不足するとからだの機能に、さまざまな障害があらわれます。
たとえば、ビタミンB1がたりなくなると、糖質の代謝が悪くなることで、神経の働きにも影響し「疲れやすい」「食欲不振」「手足がしびれる」などの症状がみられるようになります。

しかし、必要以上にとると、悪影響が出るビタミンもあります。

ビタミンには水溶性脂溶性があり、水溶性ビタミンは尿に溶けて排出されるので、過剰症になることはありませんが、脂溶性のビタミン類は、とりすぎるとからだに蓄積されて不調の原因になることもありますから、注意しましょう。

脂溶性ビタミンとは「A」「D」「E」「K」で、次のような症状がみられることがあるそうです。

■ビタミンAが過剰になると…
頭痛、めまい、下痢、鼻血、毛が抜けやすくなったり、肝臓の機能低下などになるといわれます。しかし摂取をやめれば、ほとんどの場合は改善するようです。

■ビタミンDが過剰になると…
頭痛、下痢、嘔吐などの症状があらわれ、症状が進むと関節、腎臓、すい臓、リンパ節などにカルシウムがたまり、腎機能が低下して、尿毒症になることもあるそうです。いったん低下した腎機能は回復しないので、特にビタミンDの取りすぎには気をつけましょう。

ビタミンはふだんの食事からとるのが理想ですが、手軽なサプリメントを利用されている方も多いと思います。お使いのものが、脂溶性ビタミンであれば、食べる量に気をつけてくださいね。

仮面高血圧とは?

健康診断や病院で測ったら、正常な血圧なのに、仕事中や早朝、夜間になると高血圧が上がる…そんな状態を仮面高血圧というそうです。

働き盛りの方は、ストレスが原因で仕事中に血圧が上がっていることが多いらしく、そのままにしておくと動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞の危険性が、正常な人の4倍近くにもなるといわれています。

仮面高血圧の種類は次のようなものです。

■ストレス高血圧
仕事中のストレスが原因で、日中に血圧が上昇するため、朝と夜の血圧測定だけでは見過ごしてしまうことがあり、いそがしい主婦の方にも見られるケース。

■早朝高血圧
朝起きた時に血圧が異常に上昇し、月曜日に高くなることが多く、お酒をよく飲む人にもみられる。

■夜間高血圧
寝ているときも血圧が下がらない、または夜になって血圧が上昇することもあり、その影響が朝まで続くと早朝高血圧につながるケースも。
糖尿病、脳卒中、心不全、腎不全、睡眠時無呼吸症候群などの病気がおもな要因だといわれている。

また、タバコを吸う習慣がある方、特にヘビースモーカーの場合は、健康診断や病院では一時的に禁煙した状態になるので、血圧が喫煙時より低く測定されることがあり、見逃しやすいので、吸いすぎには注意しましょう。

ストレスは高血圧以外にも、いろいろな病気の原因だといわれています。

しかし、ストレスから開放されるというのは、なかなか難しいことですね…
ストレスから逃げるよりも、上手につきあっていくことが必要かもしれません。
もちろん食生活の改善や、軽い運動でからだを動かす習慣をつけることも大切ですよ。

爪にヨコ溝ができていませんか?

厳しい寒さも和らぎ、やっと春が近づいてきたようです。
オシャレをして、外出する機会も増えるのではないでしょうか?

オシャレといえば、女性は爪を気にされる方も多いと思いますが、男性の方はどうでしょう…

爪は、皮膚や毛髪と同じ成分でできているために、健康状態を知るひとつの目安になります。内臓の病気や、代謝異常なども爪の色や変形にあらわれるといわれます。

たとえば、爪にタテの溝ができるのは、動脈硬化が進行しているケースで、ふつう年をとるにつれて、動脈硬化は進んでいくので、タテ溝が目立つようになるようです。

この場合は、末梢血管の流れが悪くなるためのもので、あまり心配はないそうですが、ヨコの溝の場合は、甲状腺機能の低下や、腎臓疾患のネフローゼなどが疑がわれるとのこと。尿毒症や円形脱毛症の可能性も…

爪にヨコ溝が目立つようになったときは、早めに病院で検査してもらったほうがよいかもしれません。

また、爪が盛り上がる状態になったときは、肺気腫や肝硬変などの場合もあるそうですので、注意しましょう。

これからは、爪を切るときにちょっと注意してみてはいかがでしょうか。

毒素を出して、からだをきれいにしましょう!

毎日のように、食の安全性が取り上げられていますね。

日本は食物の自給率が低いので、輸入食品に頼るのはさけられないようです。また、インスタント食品などの添加物を含むものを口にすることも増えました。

もしかしたら、知らないうちにからだに悪い物質が蓄積されているかもしれません…しかし、私たちのからだには、新陳代謝をおこない有害なものを排出する、ありがたい機能もそなわっているのです。

腎臓で作られる尿もそのひとつです。

尿といえばアンモニアが思い浮かびますが、それ以外にも尿素、塩分、クレアチニン、尿酸、カリウム、マグネシムなどの成分が含まれています。また、尿の色は、腎臓にとどまっている時間が長いと濃くなり、短いと薄くなります。

腎臓で作られた尿は、ぼうこうにたまります。ぼうこうの許容量は、約500mlといわれていますが、200~300mlほどたまると、神経が刺激され、「おしっこがしたい」と感じるようになるのです。

急性ぼうこう炎は、細菌感染によっておこるもので、がまんのしすぎや、過労が原因となることもあります。症状は、残尿感、頻尿、排尿痛、にごり、血尿など。
この場合、安静にして水分を大量にとり、ぼうこう内の細菌を洗い流すことで、1~2週間で症状が軽くなることもあるそうです。

また、尿の量でも病気の状態がわかるといわれています。

一般的に1日の尿の量は、1.5ℓくらいだといわれていますが、3ℓを超えるような場合は「糖尿病」や、尿がつくられるのを抑えるホルモンが不足して起こる「尿崩症」、または「慢性腎不全」などの病気が考えられるとのこと。

反対に尿が500ml以下と少ない場合は、「急性腎炎」「急性腎不全」「ネフローゼ症候群」また、慢性腎不全が進行すると、多尿から尿が少ない状態になるといわれています。

このように尿は体の老廃物を出したり、病気を教えてくれたりと、大切な役割をしています。健康な尿を出して、からだの中をきれいにするためにも、次のようなことをお試しください。

【 水を飲むこと 】
解毒の基本は水を飲むことです。水を飲むことで、体の代謝がスムーズになり、細胞が活性されていきます。特に、尿から有害物質を出すためには、尿の濃度をうすく保つことが必要で、水分が不足して尿の濃度が高くなると、有害物質が溶けずに体の中に残ってしまいます。

飲む量の目安は1日に1ℓから2ℓで、1度に大量に飲むのではなくこまめに分けて飲むことがポイントです。ただし、病気で水分制限がある方は、必ず医師に相談しましょう。

【 毒出し食材を食べる 】
野菜や果物、海藻類などの食物繊維は、尿や便を出しやすくするので、日ごろからたっぷり取るように心がけましょう。
次のような食材に毒出し作用があるといわれています。

■ 体内の有害物質を包み込み、吸収させなくするもの
「 長ねぎ、ニラ、玉ねぎ、にんにく 」

■ 有害物質を無毒化するのを助けるもの
「 ブロッコリー、キャベツ、大根 」

■ 有害物質の体外への排出をうながすもの
「 リンゴ、ごぼう、きのこ類、海藻類 」

今日から、ちょっと多めに食べるようにしてみませんか?