2007年 9月 の投稿一覧

朝起きられないのは、なまけもの?

「敬老の日」はおじいちゃん、おばあちゃん孝行できましたか?
連休で里帰りされた方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、連休明けは体が重くて調子がイマイチ…

「朝なかなか起きられない」こんな経験ありますよね?
これは、体のリズムがくるったためだと思います。

しかし、このような「朝起きられない」「立ちくらみがする」という子供が、今とても増えているのだそうです。

起立性調節障害という病気ですが、やっかいなことに病院で受診しても異常がみつかりにくいそうで、なまけていると勘違いされるケースもあるようです。

なまけグセや学校嫌いなど、精神的なものではなく体の病気ですから理解してあげることが大切です。これが原因で不登校になる場合もあるとのこと。

原因は、自律神経の働きやバランスが悪くなり、起きたり立ったりしたときに、脳などへの血流が低下し血圧が下がるためだそうです。

遺伝的な体質やストレスが影響し、中学生で急増することから思春期の体の変化が関係するともいわれています。

おもな症状としては次のようなものがあります。

■ 朝起きられない
■ 立ちくらみ
■ 立っていると気分が悪くなる
■ 体がだるい
■ 慢性の疲労
■ 思考力の低下
■ 動悸(どうき)
■ 寝つきが悪い

治療方法としては、日常生活ではゆっくり立ち、暑い場所をさける。日中は体を横にせず、散歩など軽い運動をする。また血圧低下を防ぐ薬物療法をする。などがあるそうです。

軽症の場合は数ヶ月で改善するようですが、不登校などの重症になると社会復帰には2~3年もかかることがあるようですから、思春期のお子さんがいるご家庭は「最近ようすが変だな」と思ったら、早めに対処してあげてくださいね。

夢は叶うもの、思い強ければ

夏休みも終わり、ホッとしている方も多いんじゃないでしょうか。
楽しい思い出はできましたか?

先週、夏休み最後ということもあり、家族で熊本県の阿蘇にいってきました。
渋滞を抜け、大野勝彦美術館についたのはお昼すぎ。日曜日だったこともあり、たくさんの人でにぎわっていました。

大野勝彦さん。

テレビでも紹介され、著書も多くあるので、ごぞんじの方が多いと思いますが、
45歳のときに農作業中に両手を失われた方です。

働き盛りのときに仕事もできず、どん底の病床で詩や絵を描き始め、退院されてからは絵画以外にも、全国各地で講演もされています。

大野さんがずっと夢に描いていたものが美術館。

ちょうどわたしが行った日には、講演をされていました。
短い時間でしたが、ご本人の話を聞くことで、あらためて両手を失ったことに感謝していると言われることに、納得させられるやさしい笑顔でのお話でした。

美術館は阿蘇の他に、大分と北海道にもあるそうです。
風の丘 大野勝彦美術館はこちら

大きなハンデを背負った方が、3件もの美術館を建てられたということはもちろんですが、義手で器用にコップの水を飲んだり、釣り糸まで結ぶことができるということに驚きました。

何かをなくしたら、それをおぎなおうとする力が発達すると、どこかで聞いた記憶がありますが、ほんとに人間が持っている能力ってすごいですね~

大野さんがいらっしゃるときには、購入した本や絵画に直筆で似顔絵を描いてくれますから、ぜひ、機会があれば美術館に足をはこんでみてください。

ちなみにわたしは「夢は叶うもの思い強ければ」というタイトルの絵画をいただきました。近くには阿蘇ファームランドや温泉もあるので、家族づれでも楽しめますよ。