2009年 3月 の投稿一覧

緊張がたまっていませんか?

日の出が早くなりましたね。

そのせいか6時くらいには目が覚めるようになり、出勤時間までに余裕ができました。朝の30分、1時間は貴重ですから。

「春眠暁を覚えず」で、目覚まし時計のお世話になっていませんか?

ところで、朝自然に目が覚めるという方は、健康そうな感じがしますが、なかには過緊張が原因で、目覚めが早くなることもあるそうです。

過緊張とは、自分ではコントロールできないほど、心身の緊張が進んでしまった状態のことで、毎朝、目覚まし時計が鳴る前に目が覚めるというのも、仕事などの緊張状態が続いていることが原因の場合もあり、そのままにしておくと、ストレスがどんどんたまっていくことも…

女性の方は、「冷え症や肩こり」に表れることがあるようです。

また、眠りが浅く夜中に何度も目が覚める、暑くもないのに汗をかいたり、喉や胸につかえを感じて呼吸が浅くなったりする。寝起きなのに肩が凝り固まっている。などの症状も、過緊張が考えられるとのこと。

なりやすい性格は、几帳面、まじめ、頑張りすぎる人だそうですが、いかがですか?

過緊張は、自律神経の交感神経が影響しているようですので、できるだけ規則正しい生活リズムを心がけ、寝る前にはリラックスして、副交感神経が優位になるような工夫が必要です。

たとえば、ゆっくり入浴した後に、読書や音楽などの趣味で疲れた心をいやしたり、お酒を飲める方はアルコールもよいようです。
飲みすぎは禁物ですが…

お風呂上りに軽い運動をしたり、マッサージなども効果的です。

しかし、気があせってリラックスすることがプレッシャーになるようだと逆効果ですから、ご自身にあった方法でストレス解消してくださいね。

体温はベストな状態ですか?

前回、エネルギーを作り出す燃焼回路(TCA回路)が順調に働かなくなると、体調不良になるというお話をしました。

これはからだの冷えとも関係が深いのです。

体温は生きるために必要なエネルギーであり、免疫システムは36.5度のときが一番よい状態で働くといわれています。ですから、からだの中のエネルギー産生がうまくいってないと、免疫力が低下して、ウィルス感染やさまざまな病気の原因に…

体温はたった1度違うだけで、からだに大きな変化がおきます。
体温の違いによる状態は次のようなものです。

【36.5~37度】
代謝が活発で、エネルギーが満ちあふれた状態。
免疫力も高く、病気にもかかりにくい。

【35.5度】
酵素の働きが低下するので、内臓の働きがにぶくなる。
それが原因で排泄機能も停滞しやすくなる。

【35度】
ガン細胞が増加しやすい傾向にある状態。

【34度】
自分でからだを動かすことが困難。
おぼれて、長時間水中にいた人が救出された後、生命の回復ができるかどうかを判断する境界になる体温。

【33度】
幻覚症状があらわる。
冬山で遭難し、そのまま眠ると凍死する恐れがあり「死の入り口」ともいわれる体温。

【30度】
意識が消失する。
震えが止まって筋肉が硬直し、心拍数や血圧がじょじょに低下する。

エネルギー産生には、栄養やストレスも影響しますが、からだを適度に動かして、血行をよくすることも必要です。

これからの季節は、暖かな日が多くなりますから、ウォーキングや軽い運動から始めて、からだを動かす習慣をつけてはいかがでしょうか。

エネルギー不足にはビタミンBを

春は入学や就職など、気持ちも新たに、エネルギーを感じる季節ですね。

私たちを含め生物が生きていくために、エネルギーはかかせません。寝ているときでも、体温を調節したり、呼吸や心臓を動かすためにエネルギーは使われています。

エネルギーの素になる栄養素は、炭水化物やタンパク質、脂質の3大栄養素ですが、これらがからだの中で分解され、それぞれブドウ糖、アミノ酸、グリセリンと脂肪酸になり、エネルギーに変わっていきます。

ブドウ糖がエネルギーに変換されるためには、解糖系(かいとうけい)とTCA回路、電子伝達系を経由するといわれています。なんだか難しいですが…

その中のTCA回路はクエン酸回路とも呼ばれ、たくさんの酸素を使ってエネルギーを生む燃焼回路です。栄養素の偏りや、ストレスなどで、この回路が回らなくなると、さまざまな体調不良が出てくるようになるのです。

なので、TCA回路で十分なエネルギーを作り出すことができれば、疲れを感じにくくなったり、疲労回復の時間が短くなることも。

TCA回路で、栄養素がエネルギーになるために手助けをしているのがビタミンB群だといわれています。ビタミンB群は水溶性ビタミンのため、からだの中に蓄積されず、一定量以上のものは排出されたり、調理中にも失われます。ですから、不足しないように気をつけましょう。

ビタミンB群を多く含む食材は次のようなものです。

【 ビタミンB1 】 豚ヒレ、玄米、そば、豆腐
【 ビタミンB2 】 豚レバー、うなぎ、牛乳、納豆
【 ビタミンB6 】 まぐろの赤身、さんま、かつお、鶏ささみ、バナナ
【 ビタミンB12 】 まいわし丸干し、鶏レバー、カキ、あさり
【 パントテン酸 】 鶏レバー、子持ちカレイ、鶏ささみ、納豆
【 葉酸 】 鶏レバー、枝豆、菜の花、ほうれん草、モロヘイヤ
【 ナイアシン 】 かつお、鶏ささみ、落花生、玄米
【 ビオチン 】 卵、いわし、くるみ、落花生

もちろん偏食しないように、その他のビタミンや栄養素もバランスよくとることが必要ですよ。