来週から12月。師走は何かと気ぜわしい時期ですね。
最近、日の出が遅くなったので、ウォーキングを始める時間も1時間ほど延び、出勤前があわただしくなりました(笑
ところで、秋から冬にかけて次のような症状はありませんか?
■ 考えたり、集中する力が明らかに落ちている
■ 自己否定的になりやすい
■ 普段より睡眠時間が長くなったり、朝起きられなくなる
■ 一日中、横になって過ごしたいと思う
■ 炭水化物に偏る食事をコントロールできない、体重が増える
このような症状が、冬の間だけであれば、冬季うつ病かもしれません。
冬季うつ病は「季節性感情障害」の1つです。
秋から冬に抑うつ状態が始まり、春になると治ってしまうか、人によっては軽い躁(そう)状態になるのが特徴だそうです。
冬だけ、このような症状が出るのは、日照時間が関係していると考えられています。
眠気を引き起こすホルモンであるメラトニンは、暗くなると分泌が活発になります。
このため日照時間が短いと、メラトニンの分泌のタイミングがずれたり、過剰になりることで、常に眠けを起こすことに。
また、うつ病の人に不足するといわれる脳内神経伝達物質セロトニンも、日照時間の短縮により、減少するとのこと。
【 冬季うつ病の治療または改善法 】
■ 高照度光療法
冬季うつの代表的な治療法。
6~7割の人は、専用の高照度光照射装置を用いた治療で改善します。
2500~1万ルクスの照度で短時間当たるのが標準的な治療法です。
■ 規則正しい生活をして積極的に日を浴びる
朝はカーテンを開けて朝日を浴び、午前中に外へ出て日光浴、夜は早く寝ることが大切です。冬季うつの症状は、日光に当たる時間が長くなれば、軽快する傾向があります。日光があまり入らない部屋に住んでいる方は、積極的に日光を浴びる工夫をしましょう。
■ 食事を工夫する
セロトニンは食物の中に含まれる必須アミノ酸の一種、トリプトファンから作られるため、肉、魚、大豆などタンパク質の摂取を心がけましょう。
また、トリプトファン吸収には、ビタミンB6が必要なので、ビタミンB6が多いバナナやさつまいも、レバー、青魚なども食べるようにしましょう。
冬季うつ病は、あまり知られていない病気なので、気がつかない人も多いとのこと。
また、春になると治ってしまうため、そのまま放置してしまいがちですが、ひどくなれば、一般的なうつ病と同じく、自殺の危険性もあります。
思い当たる人は、早めに精神科や心療内科の専門医に相談しましょう。
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