2012年 7月 の投稿一覧

熱中症対策には、正しい水分補給を!

やっと梅雨が明けたと思ったら、連日猛暑が続いてます。
節電とはいえ、ついエアコンのリモコンに手が伸びてしまいますね…

お子さんや、年配の方は無理をせず熱中症対策をお忘れなく。

熱中症対策で必要なことは、水分の補給。脱水症の予防が大切です。

脱水症というのは、体に必要な体液が不足した状態のこと。

汗などで失っていく水分量よりも、体内に補給する水分量が少ないと「脱水症」が起きやすくなります。ちなみに「脱水症」は、水分不足だけではなく、体液に溶けているナトリウムやカリウムなども失われた状態のこと。

ナトリウムなどの電解質には、神経、骨、筋肉、臓器の機能を正しく保つ重要な働きがあため、不足すると命が危険な状態になることも。

かくれ脱水症とは?

自覚症状のない脱水症の初期状態をかくれ脱水症と呼びます。

脱水症は進行するまで、症状が出にくいのが特徴で、本人や周囲がそれに気がつかないため、対策が遅れることがあります。

これが脱水症の症状!

水分が失われると、血圧が下がったり、老廃物を排泄する能力が低下します。
また、脳の血流が減ると集中力の低下や、めまいや立ちくらみが起きることも。

次のような症状が脱水症の特徴です。

・強い喉の渇き
・食欲減退
・全身倦怠感
・脱力感
・めまい、立ちくらみ
・強い頭痛
・尿量の減少
・便秘
・唇や肌の乾燥
・吐き気
・筋肉がけいれんする

脱水症の重症度は、体重の減少率が目安

・軽 度 →体重減少が1~2% (軽い下痢、嘔吐、微熱)
・中 度 →体重減少が3~9% (血圧低下、臓器の血流低下)
・高 度 →体重減少が10%以上(心臓、腎臓、呼吸不全)

脱水症の対処方法

● 軽症の場合
まずは水分の補給。体液に近い濃度の電解質が含まれていた方が、速やかに体に吸収されます。ごく少量の塩を加えた水やスポーツドリンクがおすすめで、10℃前後の冷たいものの方が吸収速度が速くなります。極端に冷たかったり、味の濃い飲み物は避けましょう。

● 重症の場合
脱力感や眠気、頭痛などを起こすほどの脱水の場合には、病院などで点滴による水分補給を受けることで早く回復します。それ以上の脱水の場合には、緊急の処置を受ける必要があります。

脱水症の予防ポイント

脱水症は、野外だけに限らずどこでも起こる可能性があります。

● 室内
脱水症の多くは室内で起こります。マンションのように気密性の高い住宅では、風通しが悪くなり、汗が蒸発しにくく、体温が下がりにくいため熱中症になる危険が。

● 夜間
暑い季節のコンクリート製の住宅では、昼間にコンクリートにこもった熱が夜間に放熱されるため、気温が上がりやすくなります。そのため、寝る前に水分補給を控えると、発汗が増えて脱水症になりやすいのです。

● 運転中
窓を閉め切ると風通しが悪くなり汗が蒸発しにくいため、体温が上がりやすくなります。

《 ココがポイント! 》

・汗をかいていなくてもこまめに水分を取る(1回にコップ1杯程度)
・就寝前、起床時、入浴の前後は特に多めに水分を取る
・運動中は20~30分ごとに100~200ml程度の水分を取る
・運動後は減った体重分を補うように何回かに分けて飲む
・外出時は水やお茶を持参する
・野菜ジュースなどの栄養バランスの取れた水分を取る
・スポーツドリンクは糖分が多いため、飲みすぎには注意する(水で薄める)

特に高齢者は、脱水症により血液濃度が高まることで、高血糖状態となり、血液が固まりやすくなるため、脳梗塞など命にかかわることもあります。

夏本番はこれから!脱水症に気をつけて熱中症を予防しましょう。

赤ちゃんは、犬と一緒に育つことで病気に強くなる?

明日から三連休ですが、全国的に雨模様のスッキリしないお天気が続きそうです。どんよりした梅雨空は、気分も沈みがちになりますね…

しかし、梅雨明けが待ち遠しいのは、散歩に行けないペットも同じ。わが家の二匹の犬たちも、ストレス解消してあげないと。

ところで、犬を飼っている家庭の赤ちゃんは、感染症や呼吸器疾患にかかりにくいという調査結果が、アメリカの小児科専門誌に掲載されたそうです。

「フィンランドのクオピオ大学病院(Kuopio University Hospital)が行ったこの調査は、親が生後9~52週目に健康記録を取り続けた子ども397人を対象に行われた。

その結果、犬や猫が飼われている家庭の赤ちゃんは、せき、喘鳴(ぜんめい)、鼻炎などの感染性呼吸器疾患にかかる確率が約30%低く、また耳の感染症にかかる確率も約半分だった。

研究チームは、『動物との接触が免疫系の発達を助けることで、より整った免疫反応をもたらし、感染期間を短縮させるのではないか』と推論している。

調査では、感染リスクの上昇が考えられる要因(母親による授乳や保育施設の利用、さらには親の喫煙や喘息など)を排除しても、犬のいる家庭で育つ赤ちゃんで感染症を発症する確率が著しく減少したことが確認された。また抗生物質の投与回数も少なかったという。」

動物アレルギーの方にはおすすめできませんが、免疫力をつけるひとつの方法として参考になるかもしれません。

ちなみに、猫より犬の方が結果はよかったそうです。

以前お話しましたが、免疫には生まれつき持っている自然免疫と、獲得免疫といわれる抗体がつくられたことによる2つの免疫があります。

子供の頃に砂や泥遊びなどでいろんな菌に感染したり、治ることをくりかえすことで、しだいに抵抗力がついていくのです。

犬を飼うということも、同じような理由なのでしょう。

また、犬に限らずペットは、いやしなどの心理的に良い効果をもたらすため、アニマルセラピーも注目されています。生活環境がゆるせば、ペットを飼ってみるのもよいかもしれませんよ。