2012年 11月 の投稿一覧

マイコプラズマ肺炎にご注意ください!

例年12月から1月に流行しているマイコプラズマ肺炎が、今年は10月で、昨年の患者数を超えているそうです。

マイコプラズマ肺炎とは、「マイコプラズマ ニューモニエ」という病原体の感染によって発症する病気です。

この病原体に感染すると、気管支炎や肺炎を起こします。

特に秋の終わりごろから冬にかけて増えてくるとのこと。

咳やくしゃみなどによって人から人に感染するため、幼稚園や学校、会社などで集団感染してしまう恐れがあります。

潜伏期間は、2~3週間で80%以上が14歳以下ですが、成人にもみられます。
(特に5~12歳がピーク)

■ マイコプラスマ肺炎の症状

発熱としつこい乾いた咳が3~4週間ほど続くのが特徴。

多くの人は軽い症状が続きますが、一部の人は重症化することもあります。
風邪の症状と似ていますが「痰が少ない乾いた咳」というのが大きな特徴です。

適切な治療を受けないと、数ヶ月にわたり肺炎が続くこともあり、脳炎や中耳炎といった合併症を引き起こしてしまうこともあるとのこと。

次のような症状はありませんか?

・発熱
・全身倦怠感
・長引く乾いた咳
・喉の痛み
・喘息があると、喘息の悪化
・頭痛

■ マイコプラズマ肺炎の治療と予防

抗生物質によって治療します。

ただし、この病原菌は、普通の細菌のような細胞壁をもっていないため、抗生物質のうちでも、効果のあるものは一部に限られています。

通常は、1~2カ月以内に治癒できることが多いですが、抗生物質の効かない「耐性菌」が増えていることが問題となっています。

予防方法としては、マイコプラズマ肺炎に対するワクチン(予防接種)が今のところないため、「十分な栄養と睡眠」「手洗いとうがい」「マスクの着用」などをし、流行している時期には人ごみを避けるようにすることです。

上記の予防をこころがけ、長引く咳などの症状があるときは、早めに診察を受けるようにしましょう。

赤ちゃんの虫歯予防は、この期間が肝心!

健康の秘訣は「適度な運動」「良質な睡眠」「バランスよい食事」などといわれますが、特に血液や肉となる食物は、身体の形成にかかせません。

しかし、いくらバランスよい食事をしても、身体に吸収されなければ意味なし。

丈夫な歯でよく噛んで食べること。「歯が健康であること」が重要です。

虫歯でお悩みの方も多いと思いますが、これはミュータンスレンサ球菌(MS菌)という細菌が原因です。

もともと生まれたばかりのときには、この悪玉菌の影響はうけません。

なぜなら、このMS菌は歯の表面にしか住めないので、歯が生えていない乳幼児期は感染しないのです。

では、赤ちゃんが虫歯に感染しやすい時期はいつ頃かというと、乳歯が生え始めのとき。

この時期の食事で、おかあさんの口内にMS菌が増殖していると、口うつしや同じスプーンを使用したときに感染しやすくなります。

ですから、赤ちゃんにとって、乳歯が生え始める19ヵ月から31ヵ月(1歳7ヵ月~2歳7ヵ月)までの期間が大切

ちなみにこの期間のことを感染の窓と呼びます。

このような理由から、赤ちゃんの虫歯予防は、母親や父親はもちろん、養育者が気をつけることが必要です。

しかし、幼い頃はスキンシップも重要。

あまり神経質にならずに、歯科医師に相談し、歯のクリーニング方法や、MS菌の除菌を受けられてはいかがでしょうか。