エコノミークラス症候群は日常生活でも起こる!

座っている写真

このたびの熊本・大分地震で被災された地域の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
知人にも熊本市内や阿蘇地方で被災された方があり、一刻も早く日常生活を取り戻せるように願っております。

先日、被災された方が、エコノミークラス症候群でお亡くなりになられたとの報道がありました。

エコノミークラス症候群とは、飛行機のエコノミークラスなど、狭い場所に同じ姿勢で長時間過ごした時に生じやすい症状で、深部静脈血栓症肺血栓塞栓症のこと。

日常生活の中でも起こりえる疾患なので、気をつけましょう。

 

■エコノミークラス症候群とは次のような症状

【 深部静脈血栓症 】

長時間座り続けたために、血行障害が起こり、下肢(足)の静脈に血栓ができて血管に詰まってしまうもので、下肢が赤く腫れる、痛みやだるさなどの症状がでる。

【 肺血栓塞栓症 】

下肢の静脈にできた血栓が、静脈壁からはがれて血流で移動し、肺の血管が詰まってしまうもので、激しい胸の痛み、心拍数の増加、呼吸困難などの症状がでる。

重症になるとすぐに心停止になり、血栓が溶かしきれず回復が難しい場合もあるため、日頃から血栓ができにくいように血行をよくすることが大切です。

 

■エコノミークラス症候群の予防法

【 水分を取る 】

水分不足になると、血液がドロドロになり、血栓ができやすくなります。
特に高齢者は「喉が渇いた」という信号を脳へ送る速度が低下していくため、喉の渇きに気付かず水分不足になりやすくなります。「喉が渇いてから」ではなく、少しずつこまめに水分補給をする習慣をつけましょう。

【 運動をする 】

特に足を動かすことが重要。足を組み替えてみたり、足の指でタオルを引き寄せるような動きを行ったり、こまめに立ち上がって周囲を歩くなどするとよいでしょう。動くことが難しい場合は「足を手でマッサージする」「足の指と指の間を広げる」「ふくらはぎをもむ」「太ももをさする」ことがおすすめ。

また、既に血栓症と診断されている方は、上記のことに気をつけていただくことはもちろんですが、主治医に相談の上、医療用の弾性ストッキングを利用することもよいでしょう。ただし、用法をしっかりと守って使用してください。

災害、特に天災はいつ降りかかってくるかわかりません。
避難物資の蓄えも重要ですが、健康管理も心得ておきましょう!

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