今年の花粉は飛散が早めで量も多め!

つらい花粉症

街中でマスク姿の方を多くみかけます。インフルエンザかな?と思っていたら、花粉症対策とのこと。

私は幸い花粉アレルギーではないので気になりませんでしたが、もう九州や中国地方では花粉の飛散が始まっているようです。今年の飛散量は昨年に比べ多めのようで、西日本では2~4倍になるとの予報!

症状が軽いうちに対策を始めましょう。

■ 花粉症とは?

花粉症は、体を守る免疫機能が花粉に対して過剰に反応することで起こるアレルギー症状です。

空気中のスギやヒノキの花粉などの抗原(アレルゲン)が鼻の粘膜に付着すると、体内で抗体が作られ、肥満細胞という細胞にくっつきます。

その後、ふたたびアレルゲンが侵入すると、肥満細胞からヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が放出され、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの反応を起こすのです。

■ 花粉症の治療法

花粉症の治療は、症状を抑える対症療法が中心になります。

ちなみに、早い段階から治療を始めると症状を軽くすることができるため、近頃は花粉が飛散する前から治療を始めて症状の進行を防ぐ「初期療法」が定着してきています。

治療薬の種類・治療法
● 抗ヒスタミン薬
炎症やアレルギー反応に大きくかかわるヒスタミンをブロックし、症状を抑える薬。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、目の充血などに効果がある。

● 抗ロイコトリエン薬
ヒスタミンと同じく炎症やアレルギー反応に関与する物質で、鼻づまりの原因になるロイコトリエンの働きを抑える薬。鼻づまりに効果がある。

● ケミカルメディエーター遊離抑制薬
鼻粘膜で肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンが出るのを抑える薬。

● 鼻噴霧用ステロイド薬
炎症を抑える作用があり、花粉症の症状全般に効果がある。局所的な作用のため、経口薬や注射薬に比べて副作用が出る可能性が少ない。

● 点鼻用血管収縮薬
鼻づまりの原因となるロイコトリエンには、血管拡張作用があり、鼻が腫れることによって鼻づまりが起こる。鼻粘膜の血管を収縮することにより鼻づまりを改善させる。

● 舌下免疫療法
花粉のエキスを体内に取り込んで、花粉そのものに体を慣らして行く治療法で、根治治療が期待される。1日1回、スギ花粉のエキスを舌の裏側にたらし、2分間そのままにしてから飲み込む。効果が出るまでには2年間は続ける必要がある。2014年から医療保険の適用となっている。

■ 日常生活での花粉対策

症状を抑えるためには、とにかく花粉に触れないことが大切。次のことにご注意を。

● 外出時にはマスクやメガネを着用し、花粉の目や鼻への侵入を防ぐ。
● 晴れた日、風の強い日などは花粉が飛びやすいため、外出は控える。
● 帰宅時には衣類に付着した花粉を払い落とす。
● 手洗い、うがいをこまめに行い、花粉を洗い流す。
● 栄養バランスの良い食事を心掛ける。

手軽に購入できる市販薬も増えていますが、自分の体質に合った治療法を見つけるためにも、早めに病院で適切な治療を受けるようにしましょう。

また、ストレスも原因のひとつだと言われています。室内に引きこもりがちになりやすいときですが、飛散が少ない日には、外で気分転換することも必要かもしれません。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*