今月は晴天続きで、行楽にはよいのですが、空気の乾燥が気になりますね。
脱水症は暑い夏場に起こるイメージがありますが、空気の乾燥する秋や冬にも、多いことをご存じでしょか
空気が乾燥した室内に長時間いると、水分が体からじわじわと失われるため、脱水症を起こしやすくなります。また、カゼやインフルエンザなどの発熱や下痢の症状で、体の水分を不足させることもあるのです。
体から水分が失われると血液がドロドロになり、血栓ができやすくなります。
冬場の脳梗塞や心筋梗塞が多いのは、脱水によって血液がドロドロになることも原因だと考えられています。
■脱水状態のチェック
次の兆候がみられたら注意が必要。
・手先の皮膚がかさかさになる
・口の中が粘る。食べ物がのみ込みにくくなる
・食欲の低下などで、だるさを感じる
・嘔吐や下痢がある
・めまいや立ちくらみがする
■脱水の予防と対処法
部屋の乾燥を防ぐこと。できれば湿度計を設置し、50～60％の湿度を保てるようにしましょう。加湿器がなくても、次のようなちょっとした工夫で乾燥は防げます。
・加湿器を置く
・換気をする
・バケツに水をはり、タオルを半分つけておく
・洗濯物を干す
・石油ストーブにはヤカンをかける
また、飲み物や食べ物で水分補給し、ノドが渇いていなくても、こまめに水分を補給するようにしましょう。たとえば次のような方法。
・食事やおやつのタイミングで
・朝起きた時、夜寝る前、トイレに起きた時など
・水分や電解質が豊富な食べ物を食べるよう心がける
（ほうれん草や小松菜などの緑黄色野菜、ミカンやリンゴなどの果物）
特に高齢者は、飲み物や食事量が減りがちのため、ノドの渇きを自覚しにくいことから、かくれ脱水になりやすいと言われています。意識して部屋の乾燥には気をつけましょう