冬場は低温やけどにご注意を

低温やけどの原因になる暖房グッズ

冬本番を迎え、厳しい寒さが続いていますね。

全国的にインフルエンザが流行しているようで、院内感染で亡くなった方もいるとか。特に年配者やお子さんは、予防と早めの対処をお忘れなく。

ところで、この季節に心配なのが低温やけど

風呂上りにホットカーペットの上で、ついついうたた寝…

そんな経験はありませんか?

低温やけどの原因は、使い捨てカイロやこたつ、電気あんか、湯たんぽ、
ホットカーペットなど
、一見安全に感じる暖房グッズの使用。

痛みを感じることなく、じわじわと気づかないうちに進行することが多く、重症化してしまうケースも多いので注意が必要です。

■ 低温やけどとは?

体温より少し高いくらい~60℃以下の熱源に長時間触れ続けることによって起こるやけど。
低温やけどが怖いのは、一般的なやけどが皮膚表面を損傷するのにくらべ、低い温度でゆっくり進行するため、表面よりも深部の損傷が大きくなること。重症になると皮膚細胞の一部が壊死してしまうことも!

■ 低温やけどの症状

症状は次のような重症度によって異なります。

【 I度 】
・ヒリヒリとした痛みがあり赤くなる
【 II度 】
・水ぶくれができズキズキ痛む
【 III度 】
・細胞が壊死して白くなり、痛みを感じなくなる

やけどした直後は変化がなく、1週間ほどしてから痛みが現れ、細胞が壊死していくこともあります。痛みを感じないため軽症だと思いがちですが、じつはそのような場合は皮膚移植の手術が必要になることもあるのです。

特に「かかと・くるぶし・すね」などは感覚が鈍く、血流も滞りやすいため低温やけどを起こしやすいので注意が必要。

■ 低温やけどの治療法

通常のやけどと違い、水で冷やしても応急手当の効果があまり期待できません。
また、自分で水ぶくれをつぶしたり、皮膚に何かを塗ったりすると、傷から感染するおそれがありますから、自己流の手当てはやめて、早めに医師の診断を。

■ 低温やけどの予防法

重要なのは「暖房器具を使うときは、つけっばなしにしない」こと。また、次のようなことにも気をつけましょう。

● 熱源には直接ふれない
・使い捨てカイロは必ず衣類の上に貼る
・湯たんぽは厚手の布製の袋に入れる

● 長時間同じ場所に固定しない
・使い捨てカイロは1ヵ所に長時間あてない。

● 睡眠中は使わない
・こたつやホットカーペット、使い捨てカイロは睡眠中には使用しない
・電気あんかや電気毛布は早めにセットし、就寝時には電源を切るか、タイマーを1~2時間に設定する

● 靴下用カイロは、靴を脱いだら外す
・靴下用カイロは酸素の少ない靴の中で使うように作られているため、靴を脱いだ状態や、体のほかの場所に使うと、高温になるので危険

冷え性の女性や高齢者、糖尿病で知覚障害があるなど、皮膚感覚が鈍くなっている人は、特に注意が必要です。乳幼児や体の不自由な方などは、自分で対処できないこともありますから、周囲の人が気をつけてあげましょう。

子供の低温やけどに注意

また、ノートパソコンでも、熱のために低温やけどになる人が増えているとのこと。長時間、直接肌に触れ続ないように気をつけましょう。

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