春は入学や就職など、気持ちも新たに、エネルギーを感じる季節ですね。
私たちを含め生物が生きていくために、エネルギーはかかせません。寝ているときでも、体温を調節したり、呼吸や心臓を動かすためにエネルギーは使われています。
エネルギーの素になる栄養素は、炭水化物やタンパク質、脂質の3大栄養素ですが、これらがからだの中で分解され、それぞれブドウ糖、アミノ酸、グリセリンと脂肪酸になり、エネルギーに変わっていきます。
ブドウ糖がエネルギーに変換されるためには、解糖系(かいとうけい)とTCA回路、電子伝達系を経由するといわれています。なんだか難しいですが…
その中のTCA回路はクエン酸回路とも呼ばれ、たくさんの酸素を使ってエネルギーを生む燃焼回路です。栄養素の偏りや、ストレスなどで、この回路が回らなくなると、さまざまな体調不良が出てくるようになるのです。
なので、TCA回路で十分なエネルギーを作り出すことができれば、疲れを感じにくくなったり、疲労回復の時間が短くなることも。
TCA回路で、栄養素がエネルギーになるために手助けをしているのがビタミンB群だといわれています。ビタミンB群は水溶性ビタミンのため、からだの中に蓄積されず、一定量以上のものは排出されたり、調理中にも失われます。ですから、不足しないように気をつけましょう。
ビタミンB群を多く含む食材は次のようなものです。
【 ビタミンB1 】 豚ヒレ、玄米、そば、豆腐
【 ビタミンB2 】 豚レバー、うなぎ、牛乳、納豆
【 ビタミンB6 】 まぐろの赤身、さんま、かつお、鶏ささみ、バナナ
【 ビタミンB12 】 まいわし丸干し、鶏レバー、カキ、あさり
【 パントテン酸 】 鶏レバー、子持ちカレイ、鶏ささみ、納豆
【 葉酸 】 鶏レバー、枝豆、菜の花、ほうれん草、モロヘイヤ
【 ナイアシン 】 かつお、鶏ささみ、落花生、玄米
【 ビオチン 】 卵、いわし、くるみ、落花生
もちろん偏食しないように、その他のビタミンや栄養素もバランスよくとることが必要ですよ。