来週からゴールデンウィークですが、海外へ出かける方も多いかもしれません。
海外旅行といえば、時差の影響による「時差ボケ」が気になります。
時差ボケなど、体内時計の狂いにはビタミン類の摂取がよいとのこと。
特に「ビタミンB12」は、からだのバイオリズムによい作用をしていることがわかってきたそうです。
また、海外旅行にかぎらず、不規則な生活習慣が原因で、体内時計はおかしくなることがあります。体内時計が狂うと、夜中に目がさえて眠れないなど、不眠症の原因になることも。
経験された方は多いと思いますが、眠れないというのは肉体的だけでなく、精神的にも辛いものがありますね。
ちなみに、厚生労働省研究班の調査によると、睡眠障害による自殺の危険性は、通常の28倍も高いことがわかったそうです!
予防のためにも、ビタミンB12が不足しない食生活を心がけましょう。
ビタミンB12の特徴は次のようなものです。
■ 赤血球の合成をうながす
葉酸と協力して赤血球のヘモグロビンの合成をうながし、悪性貧血を予防する。不足すると赤血球の数が減ったり、異常に大きい赤血球ができることも。
■ 神経の働きを正常に保つ
神経が正常に働くのを助け、精神の安定、集中力、記憶力を向上させる働きがある。また神経間で情報を伝えるための神経伝達物質の合成にも必要。
■ 細胞の合成や修復を助ける
核酸(DNA・RNA)は、からだが遺伝情報通りに細胞をつくるよう指示を出す物質ですが、ビタミンB12はこの核酸の合成や、細胞の材料であるタンパク質の合成にかかわっているため、不足すると正常な細胞がつくられなくなることも。
■ 脳の正常化
痴呆症患者は、脳内のビタミンB12濃度が低いことから、脳が正常に機能するために重要な働きをしているのではないかと考えられており、加齢とともに不足しやすいといわれる。
ビタミンB12が不足すると、他にも「悪性貧血」「神経障害」「食欲不振」「疲労感、倦怠感」「記憶力低下」をまねくといわれます。
ビタミンB12を多く含むのは次の食材です。
「レバー(牛、豚、鶏)」「かき」「さんま」「あさり」「いわし丸干し」など動物性タンパク質。
植物性食品でも納豆、みそ、しょうゆなどの発酵食品には微生物の働きによりビタミンB12が含まれるそうです。
しかし、基本的に植物性の食べ物にほとんど含まれませんから、菜食主義の方は不足しないような注意が必要です。
ちなみに、体内時計を正常にするためには、朝日を浴びることも重要です。
夜更かしが続いている方は生活習慣を見直しましょう。
※日本成人病予防協会資料参照